数年前の話です。長野県O市にある、歴史深い旧家の家主(H氏)様から、「蔵を整理している際に、どうにも不可解で奇妙なものが出てきた」と、私のもとに連絡がありました。
私が仏教美術の蒐集に加え、呪物も熱心に研究していること(先生からは半分呆れられていますが笑)を知って、連絡をくださったのだと思います。
O市にはほど近いので、私はその日のうちに旧家へと急行いたしました。庭には蔵出しの荷物が山積みにされていましたが、その中に、ひときわ異様な霊気を放ち、異彩を放っている御品がありました。一目で、これがH氏が言っていた件の「呪物」だと私は直感しました。
その御品は、素材が木なのか、あるいは特殊な植物なのか、判別しがたい不思議な質感と重さを持っています。形はまさに人の頭蓋骨そのもの。虚ろな目と鼻のくぼみ、そして口があり、どこから見ても骸骨にしか見えません。
「これは危険なものかもしれない」と覚悟しましたが、その「物体」からは禍々しい、あるいは恐ろしいという気配は微塵も致しませんでした。 むしろ、静かで重厚な、守護の波動を感じたのです。
H氏さんと話し合っている最中、たまたまH氏のお父様がお見えになりました。私はこの異様な御品のことを尋ねてみました。するとお父様は「これは小さい頃からずっと蔵の奥に祀ってあったものだ」と、遠い記憶を思い出すように語り始めました。
この骸骨のような物体は、H家の代々の「蔵(財産)の守り神」 であり、富と繁栄、そして一族の永続を願って祀られていたものだというのです。
たしかに当地では、ネズミから大切なお蚕様や穀物を守るため、猫や蛇の守り神を祀る習慣があります。それらの多くは、外敵に睨みを利かせるために怖ろしいお顔をしています。この異様な「骸骨」の形相も、ネズミだけではなく、泥棒に強く睨みを利かし、大切な財産を守るために祀られていたのでしょう。(続きます)
#呪物 #特急呪物 #縁起物 #金運 #開運 #幸運 #財運 #仕事運 #出世 #引き寄せ #引き寄せの法則 #覚醒 #恋愛運 #健康運 #子宝 #魔除け #厄除け #浄化 #スピリチュアル #占い #風水 #波動 #ヒーリング
カテゴリー:
ハンドメイド・手芸##アート・写真##立体・オブジェ